谷藤特許事務所の未来模索ブログ

いつも未来を模索しているちょっと変わった弁理士のブログです。突っ込み大歓迎です。一緒に未来の巨大ブルーオーシャンを先取りしませんか。

インダストリー4.0の衝撃(その1)

 インダストリー4.0のおかげで、将来ビッグマネーを産出すビジネスチャンスがいたるところで芽吹きそうです。現時点では未だ芽吹く前の種ですが、埋もれている種を一早く見つけ出した者が将来の覇者になれそうです。

 先日、インテックス大阪で開催された「関西設計製造ソリューション展」を見てきました。そこで行われていた以下の2つのセミナーが衝撃的でしたので、その報告をします。

・製造業の競争力強化に向けた経済産業省の取組み

~IoT で“つながる”ものづくりの変革~

・GEのインダストリアル・インターネット戦略

 

 前者はドイツが国を挙げて推進しているインダストリー4.0についてのセミナーであり、後者はGE(ゼネラル・エレクトリック)が取り組んでいるインダストリアル・インターネット戦略の具体的内容を解説するセミナーです。

 両セミナーを聴取しての第一印象は、「将来ビッグマネーを産出すビジネスチャンスがいたるところに埋もれている」でした。製造業を中心として今後世の中が大きく変わります。この変化の具体的内容を予測しおいしいところを先取りしてビジネス化した者が、未来の覇者となれます。以下には、おいしいところを先取りしたい人のためのヒントを記載します。

(ヒント1)

 インダストリー4.0が到達を目指しているゴールは、「マスカスタマイゼーション」です。消費者が自分の嗜好に合わせて注文した個別商品を大量生産と同じコストで同じ時間内に生産することです。これによってどのような社会的変化が生じるのか。先ず、消費形態の変化がマーケティングを変えます。現在は出来上がっている既製品を消費者が選択する消費形態を前提としたマーケティングですが、将来は、消費者が自分の嗜好にマッチする商品コンセプトを創り出して企業側に要求(提案?)して作ってもらう消費形態を前提としたマーケティングに代わります。

 このような商品創造型消費形態に最適化されたマーケティングとは? 興味深いですね。今後の研究課題になりそうです。ジョブズ曰く「最良のマーケティングは教育である。」ここらにもヒントが隠されていそうですね。

(ヒント2)

 メーカは、ものづくり業から商品販売後のユーズウェアサービス業に変化する!

 これは、GEのインダストリアル・インターネット戦略に倣ったものです。例えば、航空機のエンジンを製造するメーカの場合、エンジンの要所要所に各種センサを取付け、航空会社での航空機の運航径路等のビッグデータから最も省エネの運航径路を算出し、航空会社にフィードバックする。

 

 ヒント3以降は次回エントリーします。乞うご期待!