谷藤特許事務所の未来模索ブログ

いつも未来を模索しているちょっと変わった弁理士のブログです。突っ込み大歓迎です。一緒に未来の巨大ブルーオーシャンを先取りしませんか。

先読み式イノベーション:未来型ブルーオーシャンの勧め

 ビッグマネーを儲けたいなら、5年先の未来に誕生する巨大ブルーオーシャンを先読み独占することをお勧めします。
  以下の興味深いブログを見つけました。

ブルーオーシャン症候群 | On Off and Beyond

 私の独断で要約すると次のような感じかな。
「日本企業に蔓延する病ブルーオーシャン症候群は、「自社事業とは遠いところに、競争が少なくて儲かる事業領域があると信じている」というような症状である。
 アメリカなどではブルーオーシャンはほとんど聞かない言葉である。元マッキンゼーコンサルタントの日本人3人の会話は、次のようなもの。
 「楽勝で参入できる競争が少なくて儲かる事業領域など、あるわけがない。簡単に儲かる領域なんかあったらもう誰かやってるよね。そもそも、真っ青な海っていうのは生き物がいないつまらないところ。」
 2005年にINSEADの教授が出版したブルーオーシャン戦略という書籍には、ブルーオーシャンの発見方法として、次の6つが記載されている。
 代替業界を狙う、同じ業界内の異なる戦略グループを狙う、既存製品のバリューチェーンの中で違う顧客を狙う、補完製品やサービスを狙う、機能性で訴求するか、感情に訴求するかで、今までと違う方を狙う、今起こっている破壊的技術・ライフスタイルの変化が続いた結果、自らの市場の将来がどうなるかを論理的に考え出し、その市場に訴求する製品を考える」

 上記元マッキンゼーコンサルタントの日本人3人の会話も、ブルーオーシャンの発見方法も、共通して言えることは、主に現在しか見ておらず、時間軸を考慮した戦略に欠けています。
 「そもそも、真っ青な海っていうのは生き物がいないつまらないところ。」たしかに、時間軸を考慮しなければ(現時点しか見なければ)つまらないところです。しかし、その「真っ青だったその場所が、5年先に生き物であふれかえる海」に変貌することを予測できれば、話が違ってきます。「今現在はただの真っ青だが、未来では生き物であふれかえる海」、これこそが「未来型ブルーオーシャン」です。
 ここで1つ問題が生じます。5年先にやっと生き物であふれかえる海になるのであって今現在は真っ青な海に対し、急遽こぎ出してビジネスを始めたところで、時期尚早であり、成功しません。しかし、5年先に生き物であふれかえる海を自分の領域だとして事前に先取りできる手段があるとしたら、いかがでしょうか。その強力な手段が「特許」です。
 しかも、今現在はただの真っ青な海であるため、どこも見向きもしておらず、未だ特許出願されていない領域のため、取りたい放題特許で独り占めできます。5年後に生き物であふれかえったところで自社特許が成立し、その生き物であふれかえったおいしい海を独り占めするという寸法です。

 このようなおいしい話を実現させるにおいて必要不可欠となるのが、未来型ブルーオーシャン(5年先に生き物であふれかえるおいしい海)をいかにして予測するかです。この点に関し、私は長年研究してきました。次回以降、その予測テクニックについて、解説します。乞うご期待!